2010年11月06日

特別割引制度、廃止

 先日少し書いたとおりやはり既に社台TC・サンデーTCにも金融庁から特別割引制度が「金融商品取引法で禁じられている損失補填にあたる」と指導があり、11月5日付けで来年の募集馬から特別割引制度が廃止されることが告知された。

 ということで、今年の募集に手持ちの特別割引分を使えた人はある意味良かったが、既にほぼ満口で今日行われるキャンセル募集で出資馬が確定できなかった場合、残った割引分は全て無に帰するということとなった。

 今のところ、この廃止対して今後クラブがどう対応するのかは不明だ。

 全く気にしない人、これを機会に一口馬主から撤退する人、様々だろう。

 とかく補償がほしくて皆出資しているわけではなく、少しでも長く高みで活躍してくれる期待をこめて馬選びをしているわけではあるが、実際問題未勝利で終わる馬は半分以上いるわけであるし、下手をすれば故障や体質の弱さでデビューもかなわず引退を余儀なくされる馬もかなりの割合で存在する。要はいまさら言うまでもなくリスクが高いわけである。ファンドではあるけれどもある特定の馬を選んだ段階ですでにまる損するかそれとも大きな夢か小さな夢かは別として何らかの形で回収できるかが決まっている特殊なファンドだ。特にほとんど回収できずに終わる確率が高いという点で特殊だと思う。

 次の注目点は、2011年度募集の時に募集価格の水準が下げられるのか、あるいは特別割引制度廃止の変わりになるような施策を行うのかどうかが注目される。とはいえ、もともとが金融取引法に違反しているから無くなる制度であり、変わりはないだろう。かと言って補償がなくなるのであれば、当然募集価格が下がらなければ、リスクが高すぎて予算の余裕度に応じてかつてなかったような「様子見」できる馬も今まで以上に出るかもしれない。

 セレクトセールとのバランスを考えても牡馬やそれなりの血統の牝馬は下げにくい面があるだろう。しかし、募集価格が下がらなければ、過去制度の改変がなされてきたが、かつてないほど出資会員の動向に変化が生じるかもしれない。とにかく、来年の募集時のクラブの対応、そしてそれに対する会員の反応は注目である。

 私もこれで特別割引は無に帰するので、少なくとも社台からの撤退の踏ん切りがさらについた。キャロットクラブも近いうちに同様の発表があるだろう。

 今回のことは全クラブに影響がある話なので影響は大きいし、勝ち上がり率の比較的低いクラブや募集馬に体質の弱い馬が多いクラブほど今まで以上に様子見されることになるだろう。それは、出資する立場とすれば当然だ。やはり「補償や特別割引がない」というのは一口馬主への出資に対するリスクの高さが改めて意識されるだけとなるのではないだろうか。

 単純に考えても、例えば1口100万円の募集馬がいるとして、今まではもし未勝利・未出走で引退しても補償があることで100万円まるまる損したという感覚はかなり歪められていたわけで、それがあるがゆえにまた別の馬で夢を追うために新たな出資をするという連鎖もあり得たわけだ。しかし、今回の制度廃止で馬代金、預託料、保険料は未勝利または未出走の場合、全くあるいはほとんど回収できずに終わることになる。

 高額募集馬ほどリスクが意識されるわけである。こうなると現行の1歳6月募集から2歳3月まで募集時期をずらすことも考えられる。ずらせばそれだけ、順調な馬を募集することになるからである。募集額の見直しとそれぐらいのことはしないとだめだろう。夢を追うことよりも出資することのリスクが意識されればされるほど、会員は減りクラブの衰退へと成り得る。

【追記】2010-11-6 11:40
 午前中に行われたキャンセル募集は募集頭数が少なかったこともあるが、瞬殺で終了したようだ。毎回すぐ売り切れるが、それにもまして補償が使える最後の機会だったのだから当然だろう。これから先もこうなるかどうか…。

posted by ふぁんとむ at 02:03| Comment(0) | 牧場・クラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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